
会社員はお得!?【所得税・給与所得控除】
部長から、取引先へ書類を届けるよう頼まれました。
普段は社内勤務なので、外へのお出かけは嬉しい気持ちにもなります。
でも、毎日外回りしている営業さんは尊敬します。
無事に書類を届け終わって時計を見たらそろそろお昼です。
今日は、久しぶりに外でランチをしようと近くの喫茶店へ入りました。
喫茶店へ入るとついついナポリタンを頼みたくなります。
タバスコと粉チーズをたくさんかけたいのですが、いつも少しだけにしています。
外に出ると、よく社会人の方がお客様との打合せなのか、お店で領収書をもらっているのを見かけます。
お昼代も経費になるなんて羨ましいな。
個人でお仕事をされている個人事業主の方もお昼代は経費になるのかな・・・?
そんなことを思っていると、「まりちゃん」と声を掛けられ、振り向くと旅人さんがいました。
旅人「もしかしてまりちゃん、個人事業主はなんでも経費になってええなぁとか思ってなかったか?」
えっ、なんで分かったの?エスパー?
旅人「確かに、個人事業主は事業で使ったお金は経費になるけど、一人で食べる昼食代は経費にはならないよ。それでも、会社員からすると個人事業主は経費を使えてええなってイメージはあるかもな。
でもな、まりちゃん、実は会社員も結構得している制度があるんやで」
えっ、会社員が得してるの?そんなの聞いたことがないよ。
給料から税金や社会保険料も引かれているし、どこが得なの?
旅人「会社員の給与からは、給与所得控除っていう控除あるんや」
給与所得控除?なにそれ?
まりちゃんは漢字が苦手です。
旅人「給与所得控除は、年間の収入に応じて控除額は異なるけど、最低でも65万円は控除されるんや。
ちなみに最高は195万円やな。
会社員でも、働くためにスーツを買ったりバッグを買ったりするわな。
これらは、給料を稼ぐために必要なものだから、会社員にも概算で経費を認めるってことなんや。
つまり、実際には65万円も使っていなかったとしても、最低でも65万円は経費としてみてくれるっちゅうこっちゃ。
だから会社員は得なんやで」
そうなんだ、全然知らなかった。
旅人「ところでまりちゃん、ここのナポリタン美味いよな」
とても美味しいです☺
🌸あんず先生のプチ解説コーナー【所得税・給与所得控除】