年末調整の納付期限
転職初日。税理士事務所の「年末調整」を甘く見ていました
あゆみちゃんと同じタイミングで、私は税理士事務所に転職しました。
そして今日は記念すべき初出勤日です。
朝から少し緊張しながら、あゆみちゃんに声をかけました。
あゆみちゃん、今日から心機一転頑張ろうね!
頑張りましょう!あたしなんて勢いで転職しちゃいましたよ(笑)
そこに、あんず先生が来てくれました。
あんず先生
「まりさん、あゆみさん、今日からよろしくね。うちの事務所の所長はほとんど顔を出さないから、普段の業務は私が中心になっているの。でもね、二人が入社してくれたことはとても喜んでいたわよ。」
すると、あゆみちゃんが小声で私にささやきました。
まりさん…ここの所長って、おじいさんだからあまり来ないんですかね?
……まだ会ったこともないのに、なかなか鋭い推理です。
事務所のメンバー
この税理士事務所には
- あんず先生
- 古参の水田さん
- 金山さん
- 南沢さん
が働いています。
女性職員さんもいたそうですが、先月退職されたとのこと。
そこに私とあゆみちゃんが新しく加わりました。
そして1月に入社した私たちの最初の仕事は――
年末調整です。
「年末調整なら余裕でしょ」…と思っていました
年末調整なら前職でも経験ありますし、大丈夫そうですね
そうだね。ちょっとは即戦力になれるかもしれないね
……しかし。
私たちはこの時、まだ知りませんでした。
税理士事務所の年末調整がどれほど恐ろしい量なのかを。
税理士事務所の年末調整は桁違い
前職では自社の社員の年末調整だけでした。
でも税理士事務所では違います。
関与先(お客様)の年末調整をまとめて代行します。
つまり……
件数がとにかく多い。
さらに厄介なのは、社員の情報です。
前職なら
- 誰が入社した
- 誰が退職した
などは社内で把握できます。
しかし代理の場合は、
送られてきた書類から判断するしかありません。
例えば
- 前職分の源泉徴収票は届いているか
- 退職日はいつなのか
- 必要書類はそろっているか
などなど、確認事項が山ほどあります。
もし書類が足りなければ、その都度関与先に連絡して依頼します。
納付期限というプレッシャー
そんな時、古参の水田さんが声をかけてくれました。
水田
「源泉税の納付期限もあるからね。二人が入社してくれて助かったよ。」
年末調整の納付期限って1月10日までですよね?
すると金山さんが教えてくれました。
金山
「実は原則と特例があるんだよ。」
給与の支給人数が
- 10人以上 → 翌月10日まで(原則)
- 10人未満 → 納期の特例が使える
という仕組みです。
特例だと納付期限はいつなんですか?
すると南沢さんが答えてくれました。
南沢
「1月~6月分は7月10日まで。7月~12月分は1月20日までだよ。」
なるほど…勉強になります
税理士事務所の年末は戦場
あんず先生が最後に教えてくれました。
「税理士事務所では、関与先の年末調整を全部まとめて処理するの。だから1月10日、または20日までに終わらせて、納付書を渡して納付してもらうのよ。」
それを聞いたあゆみちゃんは
ひぇ~!早くやらなきゃ💦
と焦り顔。
優しい先輩たちに囲まれて
でも、先輩たちはみんな優しく声をかけてくれました。
初日でまだ右も左も分かりませんが、
- 早く仕事を覚えること
- 先輩たちの役に立つこと
- そしてこの事務所に馴染むこと
それが今の目標です。
まずは――
この膨大な年末調整の山に埋もれないように頑張ります。